ハワイの象徴となる花・木・魚・鳥|自然と文化が織りなす豊かな歴史
ハワイは美しい大自然とユニークな生態系をもつ島。皆さんは、そんなハワイ州を象徴する花や木、魚、鳥が何かご存知ですか?
1959年にアメリカ合衆国の50番目の州になったハワイですが、その昔はハワイ王朝として独立した国家でした。ハワイ王国時代から現在まで、デザインが変更されずに受け継がれているイギリスのユニオン・ジャックが描かれたハワイ州旗がその歴史を物語っています。
そんな歴史のあるハワイですが、今回の記事ではハワイ州を象徴・代表する花・木・魚・鳥をご紹介。
ハワイ州を象徴・代表する花・木・魚・鳥から、ハワイの成り立ちや歴史も垣間見ることができますよ。
これからハワイ滞在を計画中でハワイのことを深く知りたい方、ハワイの歴史や文化、自然に興味のある方はぜひチェックしてみてください!
ハワイの州花「マオ・ハウ・ヘレ」
ハワイの州花は、「マオ・ハウ・ヘレ」というハワイ固有種の黄色いハイビスカス。1988年に第2代目の州花として指定されました。
初代の州花は赤いハイビスカス(コキオ・ウラ)でしたが、このハイビスカスが純粋なハワイ固有種かどうかが明確ではなかったこと、そしてごく限られた土地にしか自生していなかったことから州花が変更されました。
皆さんは、ハワイで黄色いハイビスカス「マオ・ハウ・ヘレ」を見たことがありますか?まだ見たことのない方は、次回ハワイに滞在する際にチェックしてみてくださいね。ワイキキビーチ沿いでも見ることができますよ。
ちなみに、ハワイの代表的なお花「プルメリア」は18世紀以降ハワイに持ち込まれました。元々の原産地は中南米やカリブ諸国。ハワイの温暖な気候や天敵が存在しなかったことから、どんどん育ち広がっていきました。
ハワイの州木「ククイ」
ハワイの州木は「ククイ」。古代ポリネシア人がカヌーで持ち込んだといわれる伝統的な植物で、ハワイの人々の生活と密接に結びついていました。
樹高10~20メートルの落葉樹で「ククイノキ」と呼ばれることもあります。北米では「キャンドルナッツ」という名で知られているよう。
ククイの実、枝、葉、花、幹、根はすべて生活の中で重要な役割を果たし、古代ハワイ人にとって必要不可欠な存在でした。ククイの実は、割ると中に白い油分があります。この油分は「仁(じん)」と呼ばれ、古代ハワイでは灯火の燃料として使用されました。
仁はハワイの伝統的なマッサージであるロミロミのオイルとしても利用されたそう。さらに、切り傷の手当や便秘薬、下剤としても重宝されました。
また、ククイはハワイ語で「光る」という意味があり、ハワイではお守りや魔除けとしても用いられています。ククイの実をつなげたレイはタヒチアンダンスやフラダンスで着用されたり、現地のアーティストも身につけていることがあります。
ハワイでは自然のスピリチュアルな側面が非常に重要視されており、その文化が根付いていることが垣間見えますね。
ハワイの州魚「フムフムヌクヌクアプアア」
ハワイの海に潜るとさまざまな魚に会えますが、ハワイの州魚は「フムフムヌクヌクアプアア」。青や緑、黄色、オレンジなどの色合いを持ち、特に顔や背びれ、背中に鮮やかな模様があるのが特徴です。
ちなみに「フムフムヌクヌクアプアア」は、「豚のように鳴く角ばった魚」という意味があります。
一時期、認定期限が切れてしまったことで、メディアによって「ハワイには州魚がいない」などと報道されたことがありましたが、2006年の州議会でフムフムヌクヌクアプアアが再び州魚として復活しました。
この魚はサンゴ礁や岩場、浅い海域を好み、群れを形成して生活しています。美しいサンゴ礁があることで有名なハナウマ・ベイなどの海に潜ると出会えるかもしれません。
ハワイの州鳥「ネネ」
ハワイの州鳥は「ネネ」。その特徴的な「ネーネー」という鳴き声から名付けられました。ネネの先祖は北米が原産とされるカナダガンで、野生のネネは1951年に絶滅してしまいました。
しかし、約30羽の個体が飼育されており、この群れから繁殖が行われ、現在では2000〜3000羽ほどと生息数が増えています。
ネネはカウアイ島ではワイメア渓谷のコケエ周辺地域で見られ、ハワイ島ではマウナ・ロア山麓やキラウエア周辺、フアラライ山の山麓などに生息しています。マウイ島ではハレアカラ周辺、オアフ島ではワイメア植物園やホノルル動物園などで飼育されています。
ホノルル動物園はワイキキの東側にあるので、ネネに会いたい方はぜひ足を運んでみてください。
ちなみに、ハワイのユニークな生態系についてさらに詳しく学びたい方は、ビショップ博物館がおすすめです。
最後に
今回は、ハワイ州を象徴・代表する花・木・魚・鳥をお伝えしました。
意外に知らなかったという方も多いのではないでしょうか?次回ハワイに滞在する際は、今回紹介した植物・生物をぜひチェックしてみてください。
そしてハワイの歴史や文化、自然環境のことについて少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。