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ハワイの新トレンド!オアフ島のエコショップでゼロウェイストを体験

ハワイの植物

雄大な自然で人々を魅了し続けるハワイ。いつ訪れても私たちを自然のパワーで包み込んでくれます。

そんなハワイは現在、「ゼロ ウェイスト(ゴミをゼロにする)」という社会目標達成に向けさまざまな取り組みを導入。

特に、プラスチックゴミを出さない社会づくりに注力しています。ハワイの島々から出るプラスチックゴミと、太平洋ゴミベルトから流れてくるゴミが、ハワイの海洋環境に深刻な影響を及ぼしているのです。

今回の記事では、ハワイ州の「ゼロ ウェイスト」に向けたサステナブルな取り組みと、観光客も楽しめるオアフ島のエコショップをご紹介します。

ハワイを訪れる方は、ハワイの自然環境保護の取り組みを理解し少しでも貢献ができるようにぜひチェックしてみてください!

CONTENTS

海洋生物を傷つけるプラスチックゴミ

プラスチックごみ

まず、ハワイの海洋環境に深刻な影響を及ぼしている「プラスチックゴミの問題」についてお伝えしていきます。

ポイ捨てなどで放置されたプラスチックゴミのほとんどは、最終的には河川を通り海へ。そして海流に乗り、黒潮、北太平洋海流、カルフォルニア海流、北赤道海流という4大海流の渦の中心に集まります。

こうして集まった「海洋プラスチックゴミ」が、巨大な固まりとなって海を漂っているのです。

世界で最も大きな海面浮遊ゴミの渦は、ハワイ州とカルフォルニア州の間にある「太平洋ゴミベルト」。主にプラスチックゴミで構成される太平洋ゴミベルトの大きさは、なんと日本の国土面積の4倍にもなるそうです。

そしてこの太平洋ゴミベルトのすぐそばにあるのがハワイ諸島。太平洋ゴミベルトから何百万トンものプラスチックゴミがハワイに流れ着き、自然環境を汚染しているのです。

海洋プラスチックゴミは、美しい海やビーチの景観を損なうだけでなく、ウミガメやイルカなどの海洋生物に絡まってケガをさせたり動けなくしたりします。

また、海洋生物がクラゲなどの餌と間違えて食べてしまった場合、プラスチックは胃腸で分解されないためうまく排出できず死んでしまうことも。

人間にも悪影響を及ぼす海洋汚染

ビーチのゴミ

ゴミが影響を及ぼすのは、海洋環境や海洋生物だけではありません。人間にも悪影響を及ぼす可能性があります。

その原因となるのが、「マイクロプラスチック」。

捨てられたプラスチックゴミが海岸に漂着し、波や砂にもまれ、強い紫外線にさらされて細かくなった直径5ミリメートル以下のゴミが「マイクロプラスチック」です。

微生物等によって分解されないプラスチックは、完全に分解されるまでかなりの時間がかかります。例えばペットボトルは450年、プラスチックバッグ(レジ袋)は10~20年。

このように、何十年もゴミとして残ってしまうマイクロプラスチック。海水に混ざり海洋生物が誤飲してしまうと、胃腸に問題を起こして死に至ることがあります。

また、人間にも悪影響を及ぼす可能性が。マイクロプラスチックを食べた小さな魚を大型の魚が食べ、その魚を人間が食べるといった食物連鎖を通じて、人間の体内にも蓄積されるリスクが指摘されているのです。

ハワイのサステナブルな取り組みでプラスチックゴミ削減!

エコバック

そんなプラスチックゴミ問題が深刻なハワイでは、海洋環境を保護しようと脱プラスチックの取り組みが強化されています。

2020年1月から使い捨てプラスチックのレジ袋の配布・販売を禁止する条例が定められ、ロコたちはエコバックを使用するようになりました。

紙袋や布製のバックは有料で購入可能ですが、1枚15セント(約20円)以上もするので、エコバックを利用するのがニューノーマルに。

紙袋

さらに、レストランなどを含む食品販売業者へ「石油系プラスチック製の使い捨て容器やビニール袋を使用し食品を提供することを禁止」とする条例を施行。

プラスチック製のカトラリー(ナイフ、フォーク、スプーン、ストローなど)、発泡スチロール製のコーヒーカップやプラスチックの蓋つき容器の使用および提供が禁止となっています。

ハワイの住民だけでなくハワイを訪れる観光客にも自然環境に対する意識を高めてもらおうと、さまざまな取り組みを行うハワイ州。

オアフ島では、環境に配慮したエコショップゼロ ウェイスト ショップも続々とオープンしています。

ハワイ・オアフ島のエコショップやゼロ ウェイスト ショップ

新型コロナウイルスの影響で観光客が激減した時期に、ハワイの自然が目に見える形で再生。それを受け、ハワイに暮らす人々の自然環境に対する意識がさらに高まりました。

ハワイ州では、環境保全団体をはじめ会社やお店でもサステナブルな取り組みに力を入れています。

ここからは、オアフ島にオープンしたエコショップゼロ ウェイスト ショップをご紹介!

プロテア・ゼロ・ウェイスト・ショップ


ホノルルから車で30分ほどのカイルア地区に、2020年6月にオープンしたのが「プロテア・ゼロ・ウェイスト・ショップ(Protea Zero Waste Shop)」。

ハワイ初のゼロ ウェイスト ショップとして話題になりました。

シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、日焼け止めなどのボディケア商品、洗濯用洗剤やキッチン用洗剤、さらには美容液などの化粧品まで扱っており、それらを量り売りで購入することが可能。

空ビンを持参し詰めた分だけ購入します。空ビンを持っていなければ、お店で購入してもOK。

バス用品やキッチン用品、化粧品など、液体などあらゆるものを「リフィル(詰め替え)」してゴミの削減を目的としたお店です。店内の雰囲気もとても素敵!

基本情報
35 Kainehe St Unit 102, Kailua, HI 96734
GoogleMAPで見る
10:00~18:00
(土・日:~16:00)
808-744-0184
proteazerowaste.com

レイナイア

レイナイア・アクセサリー

プロテア ゼロ ウェイスト ショップの隣にあるのが、ジュエリーブランド直営店「レイナイア(Leinaiʻa)」。

ビーチクリーンアップ活動で集めたマイクロプラスチックを再利用したアクセサリーや、しおれて散ったお花を押し花にしてレジンで固めたボタニカルコレクションなど、さまざまなサスティナブルな商品を取り扱っています。

オーナーでアクセサリーを制作するのは、日本出身のアーティスト。ハワイらしい爽やかなデザインで、シンプル&おしゃれなアクセサリーはロコにも日本のお客さんにも大人気です。

基本情報
35 Kainehe St #101, Kailua, HI 96734
GoogleMAPで見る
火~土:10:00~17:00
日:10:00-15:00
定休日:月
808-312-3585
leinaia.com

キープ・イット・シンプル


カイムキ地区のメインストリートに、オアフ島ではプロテアに続き2店目となるゼロ ウェイスト ショップ「キープ・イット・シンプル(Keep It Simple)」が2020年末にオープン。

環境への高い意識とこだわりが感じられ、オーナーのセンスが光るショップです。

キープ・イット・シンプルでは洗濯用洗剤やキッチン用洗剤、美容液に加え、なんとオーガニックフードの取り扱いもあり。幅広い品揃えによって差別化を図っているそうです。

液体類は、空ビンを持参し詰めた分を購入します。ビンはお店で購入してもOK。

基本情報
3466 Waialae Ave Suite, Honolulu, HI 96816
GoogleMAPで見る
10:00~19:00
808-744-3115
keepitsimplehonolulu.com

エブリデイ・ベター・バイ・グリーン・メドウズ


ワイキキから車で10分。カイムキエリアにある「エブリデイ・ベター・バイ・グリーン・メドウズ(Every Day Better by Green Meadows)」。コロナ禍前の2019年にオープンしました。

環境に優しい家庭用品やギフトを取り扱うお店。プラスチック製のパッケージを極力使わないようにしているそうで、ナチュラルな素材でできた商品が豊富です。

アースカラーや淡めのお色を使った雑貨がとってもおしゃれでかわいい!

基本情報
1223 Koko Head Ave Suite 2, Honolulu, HI 96816
GoogleMAPで見る
11:00~15:00
定休日:月
808-737-7770
everydaybetterbygreenmeadows.com

ハワイでは「アップサイクル」の考え方も盛ん

ゼロ ウェイストに加え「アップサイクル」という考え方も、ハワイでは支持されています。

アップサイクルとは、本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。

そんなアップサイクルに力を入れる、ハワイ島ヒロの「アップサイクル・ハワイ(Upcycle Hawaii)」をご紹介します。

アップサイクル・ハワイ


ハワイ島のヒロで生まれたブランド、「アップサイクル・ハワイ(Upcycle Hawaii)」も、ビーチクリーンで拾い集めた漁業用網やロープ、商品包装用のビニール袋を材料として再利用し、ポーチ、バッグ、ジュエリーなどのハンドメイド商品を作っています。

アップサイクル ハワイの活動
参照:アップサイクル・ハワイ

ハワイの至る所に溜まったプラスチックゴミを集め、価値のある新しい商品に生まれ変わらせるのは決して簡単なことではありません。

ハワイの自然を守りたいというオーナーの強い思いが込められた商品は、どれもユニークでセンスの良さが光ります。

商品はオンラインショップで購入することができるのでぜひチェックしてみてください。

基本情報
421 Kalanikoa St #204, Hilo, HI 96720
GoogleMAPで見る
808-937-5608
upcyclehi.com

最後に

今回は、ハワイ州のゼロ ウェイストに向けたサステナブルな取り組みと、観光客も楽しめるオアフ島のエコショップを紹介してきました。

「ゼロ ウェイスト」や「アップサイクル」の考え方、とっても素敵だと思いませんか?持続可能な社会の実現につながります。

ハワイの自然環境保護の取り組みに貢献すべく、ぜひ今回紹介したショップに足を運んでみてくださいね。

現地の住民が大切に守っている自然環境や文化、習慣に敬意を払い正しい行動を取ることを忘れずに。いつまでも美しいハワイであることを願って。

※ 記載内容については正確であるよう最善を尽くしておりますが、正確性および安全性を保証するものではありません。情報が古くなっている場合もございます。万一、掲載内容に誤りを発見された際には、当方までご連絡いただけますと幸いです。

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