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自然環境を守る|ハワイ発Bee’s Cotton Wrap(ビーズコットンラップ)Katsukoさんインタビュー

自然環境を守る|ハワイ発Bee’s Cotton Wrap(ビーズコットンラップ)Katsukoさんインタビュー

今ハワイで、環境に優しい再利用可能な食品保存用ラップとして注目を集めている「Bee’s Cotton Wrap(ビーズコットンラップ)」。

オーガニックコットン、ビーワックス(蜂の巣から取れる蜜蝋)、オーガニックホホバオイル、樹木の樹脂からできていて、環境にも私たちの体にも優しいラップです。

今回は、そんなBee’s Cotton Wrapの創設者である日本出身のKatsuko Riddle(カツコ・リドル)さんに、その製品に込めた想いや背景についてたっぷりお話を伺いました。

CONTENTS

プラスチック削減の道のりで出会った蜜蝋

Bee’s Cotton Wrap・Katsukoさん
Katsukoさん

Erika:

Katsukoさんの自己紹介や、「Bee’s Cotton Wrap」のブランドを立ち上げるきっかけなどを教えてください。

Katsukoさん:

2004年より結婚を期にハワイはオアフ島に移住。現在は夫とノースショアで2人で暮らしています。約15年ほど前に病気をしたのをきっかけに、身の回りの物や食生活を見直し始めました。

地元産の農産物や魚類を購入し始めると、ハワイでの農地汚染やゴミ問題について気になることが増えてきました。その中の一番大きな問題がプラスチック汚染です。それは海への環境問題含め、農薬やゴミが埋められることからの土壌汚染。

健康な土からでないと、健康な野菜は栽培できません。オーガニック農場が多い私の住むノースショアでも、メインランドの会社による農薬の土壌汚染は大きな問題の一つでした。

プラスチックが自分の身体に及ぼす影響も考え、まずは直接口から入るもの、例えばタッパーや食品ラップ、コップやフォークなど身の回りのプラスチックを減らすことから始めました。そんな時に知ったのが蜜蝋を使って作られてるラップ。洗って繰り返し使えるという優れ物で感動しました。

それを調べると、蜜蝋と生地を使って食品入れ袋を作っていたという歴史があったことがわかりました。昔の人は蜜蝋に自然の抗菌作用があることを知っていたのです。しかし、それもプラスチックという便利な物ができたことによって忘れさられてしまったのです。現在のプラスチック問題により、昔の良い物が見直されてきたというもので、この蜜蝋ラップもその一つになると思います。

蜜蝋

Erika:

蜜蝋にはそんな歴史があったのですね。知りませんでした!そんな蜜蝋に出会ってから、どのように商品開発に至ったのですか?

Katsukoさん:

まずは自分でこの蜜蝋ラップを作ってみることにしました。

材料の分量を試しながら、剥がれにくく、それでいてあまりベタベタしないように、などと試行錯誤してできたのが今の Bee’s Cotton Wrapです。はじめは自分の家で使っていたのですが、作る枚数も増えたので友人にあげていました。そしたら、何気に評判も良く「商品化してみたら?」と言われて調子に乗ってしまいました(笑)

今はノースショア・ハレイワの住居の一階を工房にして製造しています。

Bee’s Cotton Crap
フルーツも丸ごと包めます
bee’s cotton wrapの工房
ノースらしく、工房の外には野生のニワトリも!

Bee’s Cotton Wrapに込められた想い

Erika:

試行錯誤を重ねられて、今のBee’s Cotton Wrapが出来上がったのですね。そんなBee’s Cotton Wrapにはどんな想いが込められていますか?

Katsukoさん:

Bee’s Cotton Wrapを通して、まずはエコに関して興味を持ち、行動を起こすきっかけ作りのお手伝いができたらなと思っています。「エコライフ」「サステナブル」と周りでは言うけれど、「自分は何ができるの?」と考える人が多いと思います。

大きなことをしなくても、小さな事を毎日続けたらそれは大きなステップに変わっていくもの。その小さな一歩にBee’s Cotton Wrapを利用してもらえたらなと。例えば、残り物をプラスチックラップでカバーし冷蔵庫に入れる。そのラップの代わりにBee’s Cotton Wrapを使ってもらえたら、1週間でどれだけのプラスチックラップを減らすことができるでしょう。一軒の家からそのプラスチックラップが減ったら、その町からその県からその国から想像以上のプラスチックが地球上から減っていくのです。そう考えたらその人の10cmのラップが大きな意味を持ってきます。

Erika:

確かに、一人ひとりの意識が変わることが重要ですよね。

Bee’s Cotton Crap
スパムむすびを包むのにもぴったり

使うのが楽しくなるBee’s Cotton Wrap

Erika:

Bee’s Cotton Wrapの魅力やこだわりのポイントについて教えてください。

Katsukoさん:

まずはエコライフを楽しく始められるように、Bee’s Cotton Wrapはデザインにもこだわりました。冷蔵庫を開けたときに、赤やピンクなどの明るい色が目に飛び込んで、自然とワクワクする気持ちが湧くデザインにしています。そして、食材を包むことが楽しい体験になって、Bee’s Cotton Wrapをたくさん利用してもらえれば、蜜蝋が持つ抗菌作用で食品が長持ちするので、食品ロスにも貢献できます。

Bee’s Cotton Crap
プレゼント用の包装にしても素敵

以前は既製品を使っていたのですが、今はオリジナルデザインや、ハワイのローカルアーテイストとのコラボデザインもあります。ちょうど9月より以前のコラボデザインが復活しました。最近のノースショアやアンセリュム柄は私のデザインです。

こちらは、ロコアーティストであるクリス・ゴトウとのコラボ 「Ohana is my natural habitat」。

Bee’s Cotton Crapコラボデザイン
Bee’s Cotton Crapコラボデザイン

Erika:

どのラップもデザインが本当に素敵ですね!こんなに素敵なデザインのラップなら、使うのが楽しくなりそうです。見ているだけでワクワクします!さまざまなデザインを楽しめるのもBee’s Cotton Wrapの魅力ですね。

蜜蝋にもこだわりがあるとお聞きしましたが、ハワイ産の蜜蝋を使用しているのですか?

Katsukoさん:

使用している蜜蝋は、ハワイの地元の養蜂家から直接仕入れています。ハワイでは四季折々の花から採れる高品質な蜂蜜が特徴で、それが蜜蝋にも反映されています。

Erika:

ハワイの自然が生んだ蜜蝋を使用することがポイントなんですね。

Bee’s Cotton Wrapの特徴とGOTS認証

Erika:

Bee’s Cotton Wrapの特徴やどんな効果があるのかについても教えてください。

Katsukoさん:

Bee’s Cotton Wrapの一番の特徴は、洗って繰り返し使えること。そして蜜蝋やホホバオイルなどは自然の抗菌作用によって、食品の鮮度や美味しさを長持ちさせることができます。自然の樹脂やホホバオイルなど、これらの材料が柔軟性と接着性を作り出して、何度も繰り返し使える安全なフードラップが完成しました。使う用途にもよりますが、お手入れなど気をつけていただけたら、約1年使用可能です。

Erika:

1年も繰り返し使えるのはすごい!エコライフに貢献できること間違いありませんね。Bee’s Cotton Wrapの材料は具体的にどのように環境に配慮されていますか?

Katsukoさん:

Bee’s Cotton Wrapは、自然由来の材料とGOTS認証(ゴッツ認証)を受けたオーガニック生地のみを使用しています。GOTS認証とは、繊維製品のオーガニック基準を示すもので、原材料がオーガニックであること、環境や社会に配慮した製造方法が採用されていること、トレーサビリティ(栽培から加工、製造、流通まで)が確保されていること、正しいラベリングが行われていることなどが求められます。

Bee’s Cotton Wrapはケミカルや毒性がなく、土に捨てても土壌汚染の心配がありません。使い終わった後は自然に還ることができる、環境に優しい製品です。

GOTS認証
GOTS認証ラベル

Erika:

使い終わった後に自然に還るという点は、持続可能なライフスタイルにおいて非常に重要です。このような配慮がなされていることで安心して使い続けることができ、環境への負荷を最小限に抑えることができますね。

Bee’s Cotton Wrapがもたらしたつながり

Bee’s Cotton Crap

Erika:

お客様からの反響にはどのようなものがありますか?特に印象に残ったエピソードなどがあれば教えてください。

Katsukoさん:

パンデミックの最中、多くの方々から「Bee’s Cotton Wrapがとても役立った」というお声をいただきました。コロナ禍では買い物に行く機会が限られたため、買ってきた野菜などをBee’s Cotton Wrapで包んで保存したら、鮮度が長持ちした!とメッセージをたくさん頂きました。さらに、SNSで「私はこうやってラップを使っています!」とシェアしてくださる方も多く、本当に嬉しかったです。

また、ハワイが孤立していた時期には、多くの日本の方々が温かい手を伸ばしてくださいました。ほとんどのお店が閉まっていたハワイではラップの発注がなく、ビジネス的にとても辛い時でした。しかし、日本の方達が日本からラップを注文してくださったのです。その時はハワイー日本便もなく、本土経由で日本まで1ヶ月かかる時期でした。それでも「待ってるから大丈夫ですよ」とメールをいただき、精神的にも日本の方に救われました。

Erika:

日本からの支援や温かいメッセージが、どれほど大きな力になったかがよくわかります。困難な時期に、皆さんの支えがどれほど心強かったか、想像できます。コロナ禍を皆さんの支えで乗り越えられたこと、本当に素晴らしいですね。

Bee’s Cotton Wrapの新ラインナップ

Erika:

今後の新しい製品展開については何か計画があるのでしょうか?

Katsukoさん:

ちょうど9月より、Bee’s Cotton Wrapと同じ素材で袋タイプのものの販売を始めました。サンドイッチや野菜などそのまま袋に入れて保存できるものです。自分でも気に入ってます!

そのほかにも、今後はラップではなくエコに役立てるキッチン商品も販売できたらなと思ってます。

bee’s Cotton Wrap

Erika:

袋タイプのもの、画期的ですね!今後の展開も楽しみにしています。

最後に、ハワイを訪れる日本の皆様にメッセージをお願いします!

Katsukoさん:

パンデミックでハワイを訪れる人がいなくなったことで、ハワイの自然はより美しくなりました。円安などの影響もありハワイを訪れる気持ちが落ちているかもしれませんが、ハイキングなどお金を使わないハワイの楽しみ方もあるので、ぜひハワイにいらしてください。

きれいな景色を見たり、気持ちの良い木陰で風を感じるだけでも、「やっぱりハワイっていいな〜」と思うはずです。自然を楽しむ時はマイボトルを持って、そしてBee’s Cotton Wrapにおにぎりやサンドイッチを包んで出掛けてくださいね!

Bee’s Cotton Wrap

最後に

Katsukoさん、今回は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。Bee’s Cotton Wrapに込められた熱意や、自然素材を大切にした製品作りへのこだわりに感銘を受けました。

Bee’s Cotton Wrapは、エコライフを実現するための一歩を踏み出すきっかけを私たちに与えてくれます。

その美しいデザインと自然にも体にも優しい天然の素材が、使うたびに私たちのエコ意識を高め、より持続可能な未来を築く力となるでしょう。Bee’s Cotton Wrapを日常に取り入れることで、ちょっとした行動が大きな影響を生むことを実感できるはずです。

Bee’s Cotton Wrapは公式サイトで購入できるほか、マラマハワイマーケットなどに出店しています。ポップアップのマーケットでは、バックタイプやポットホルダーなども販売していますよ。ぜひチェックしてみてください!

Bee’s Cotton Crap
可愛らしいデザインのポットホルダー


Mahalo.

※ 記載内容については正確であるよう最善を尽くしておりますが、正確性および安全性を保証するものではありません。情報が古くなっている場合もございます。万一、掲載内容に誤りを発見された際には、当方までご連絡いただけますと幸いです。

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