ハワイは美しいビーチや豊かな自然が広がる、世界的な観光地。治安も他の欧米の地域に比べて安全とされています。
しかし、楽しい旅行を安全に過ごすためには、現地の治安状況をしっかりと理解し、適切な対策を講じることが重要です。
筆者も実際にハワイでひったくりに遭った経験があり、その教訓をもとに、観光客が安心して過ごせるための実践的な安全対策をまとめました。
今回の記事では、ハワイの治安について詳しく解説し、滞在中に役立つ安全対策をお伝えします。
一人でハワイ旅行される方や、安心してハワイ旅行を楽しみたい方はぜひチェックしてみてください!
![](https://alohanote.jp/wp-content/uploads/2022/07/hawaii-travel-preparation-300x158.jpg)
ハワイの治安は日本より悪い
![ワイキキ・カラカウア通り](https://alohanote.jp/wp-content/uploads/2024/06/waikiki-kalakaua-0618-scaled-e1719047656513-1024x640.jpeg)
ハワイは世界的な観光地。そのため観光エリアのワイキキでは警察が巡回しており、比較的治安は良いと言われています。
ただし、ワイキキ周辺でもスリや盗難、恐喝、暴行などの軽犯罪が1日に10〜20件、多い日には30件以上発生することも。
観光客減少の懸念からニュースで伝えられることはほとんどありませんが、日本に比べると事件の発生件数は倍以上にもなるのです。
Crime Mappingを確認すると、いつどこでどのような事件が発生したかがわかりますが、特にアラワイ運河沿いやクヒオ通りの東側は危険だと言われており、実際に多くの事件が報告されています。
![ハワイ・クライムマップ](https://alohanote.jp/wp-content/uploads/2024/06/honolulu-crime-map-1024x457.png)
このCrime Mappingを活用すれば、どのエリアが危険かをある程度把握できるので、心配な方は事前にチェックしておくことをおすすめします。
人通りの少ない通りでひったくりが増加
ワイキキのメイン通りから外れた人通りの少ない通りでは、ひったくりも多発しています。特にハイブランドのバッグを肩にかけている観光客は狙われやすいと言われています。
バイクに乗った人がすれ違いざまにバッグを奪ったり、背後から走ってきてバッグを奪い去るケースが増加。ワイキキやその周辺エリアでは軽犯罪が日常茶飯事です。
これまであまり気にしていなかった方も、気を引き締める必要があるでしょう。
ハワイ滞在中の安全対策
![ワイキキに架かる美しい虹](https://alohanote.jp/wp-content/uploads/2024/06/waikiki-beautiful-rainbow-scaled-e1719128275819-1024x640.jpg)
ここからは、ハワイ旅行中の安全対策で重要なポイントを10点お伝えします。
治安の悪いエリアは避ける
ハワイは他の海外の観光地に比べて治安が良いとされていますが、特定のエリアでは軽犯罪が発生することがあります。特に観光客が犯罪のターゲットになりやすいため、以下のエリアは注意が必要です。
アラワイ運河
アラワイ運河沿いは日中はジョギングや散歩を楽しむ人々で賑わっていますが、夜間になると人通りが減少し、犯罪が発生しやすくなります。運河沿いを散策する場合は、できるだけ日中にするのが安全です。
クヒオ通り
クヒオ通りはワイキキの主要通りの一つで、多くの観光客が訪れます。しかし、夜間はバーやクラブが営業しており、酔っ払いやトラブルが発生することがあります。特に東側のエリアは犯罪の発生率が高いため、夜間の一人歩きは避けましょう。
カピオラニ公園
カピオラニ公園は日中は家族連れや観光客が多く訪れる安全な場所ですが、夜間は人通りが少なくなり、犯罪が発生するリスクが高まります。暗くなってからの公園内の散策は避け、昼間に行くようにしましょう。
カカアコ地区
カカアコ地区は再開発が進んでいるエリアで、アートやカフェなどが増えていますが、まだ一部のエリアは治安が悪いとされています。特に夜間は人通りが少なく、犯罪が発生しやすい場所があるため、観光時は明るいうちにしましょう。
チャイナタウン地区
チャイナタウン地区は文化的に魅力的な場所ですが、ホームレスや薬物使用者が多く、犯罪が発生しやすいエリアです。夜間は絶対避けるべき。昼間でも、観光する際はグループで行動し、人けのある場所を選びましょう。
ルワーズ通り(Lewers St)
ルワーズ通りは観光客が多く訪れる通りですが、夜間は犯罪が増加する傾向にあります。特に人通りが少ない場所は避け、常に周囲に気を配るようにしてください。
これらのエリアは、夜間の訪問は避け、複数人で行動するようにしましょう。
深夜・早朝は外を出歩かない
深夜や早朝は犯罪が発生しやすい時間帯。特に人通りが少ない場所では、犯罪者に狙われやすくなります。
観光客が少ない時間帯はリスクが高まるため、なるべく外出を避けましょう。緊急の場合は、徒歩ではなくタクシーやウーバーを利用すると安全です。
女性が一人で出歩くのは避ける
女性が一人で出歩くと、犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。特に夜間は、誘拐や暴行の危険が。なるべく複数人で行動し、信頼できる友人や家族に居場所を知らせておくことも重要です。
ワイキキの人通りが多いエリアなら、女性が一人で歩くことは問題ありませんが、人けのない場所には近づかないようにしましょう。また、なんとなく雰囲気が他のエリアと違うな、怖いなと感じたら、おそらくその直感は正しいので、そのエリアには近づかないこと。
バスでは前方の席に座る
バスに乗る際は、前方の席に座る方が安全です。後方の席は運転手の目が届きにくく、犯罪者に狙われやすくなります。
前方の席に座ることで、トラブルが発生した場合でも運転手に助けを求めることができます。また、周囲の乗客にも注意を払い、少しでも怪しい雰囲気のある人物には近づかないようにしましょう。
ビーチや公園の公衆トイレは使わない
ビーチや公園の公衆トイレは治安が良くないことが多いため、避けるようにしましょう。
屋外の公衆トイレは犯罪者が潜みやすく、孤立した場所でのトラブルのリスクが高まります。どうしても利用する場合は、周囲に多くの人がいることを確認し、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。
ブランド品を身につけすぎない
ブランド品をたくさん身につけていると、犯罪者に狙われやすくなります。高価なジュエリーやバッグは控えめにし、目立たないようにするのが賢明です。
ブランド品を持ち歩く場合は必要最低限にし、ホテルのセーフティボックスで保管しておくことをおすすめします。
旅行の際にブランド品をたくさん身につけるのは、日本人特有の傾向と言われています。実際に、ワイキキにいる他の国や本土からの観光客は、かなりラフな格好をしている人が多く、あまりブランド品を身につけていない印象です。
バッグの持ち方に注意する
バッグは体の前に持つか、しっかりと肩にかけてください。背後からひったくられない持ち方をしましょう。クロスボディバッグなどもひったくりのリスクを減らすことができるのでおすすめです。
また、万が一の被害を最小限に抑えるために、バッグの中には貴重品や現金をあまり入れないようにしましょう。必要最低限のもののみ入れて出かけましょう。
周りに見えるところで現金を数えない
人が多くいるところで現金を数えるのは避けましょう。犯罪者に目を付けられやすくなります。
現金は必要最低限だけ持ち歩くこと。また、ATMを利用する際も周囲に注意を払いましょう。
一番安全な方法は、持ち歩く現金を20ドル程度に抑え、クレジットカードをメインに利用することです。クレジットカードなら、万が一盗まれた場合でもすぐに停止でき、悪用を防ぐことができます。
荷物から目を離さない
日本では問題ありませんが、ハワイではカフェやレストランで荷物を置いて場所取りしたり、席を離れることは非常に危険です。常に荷物は手元に置き、目を離さないように心がけましょう。
また、特に多いのがビーチでの置き引き。貴重品は防水バッグに入れて身に付けるようにすると安心です。
ハワイで荷物が盗まれた場合、ほぼ取り戻すことはできません。手荷物の管理は徹底し、慎重に行動しましょう。
車に貴重品を置いておかない
車内に貴重品を置くと、窓を割られて盗まれるリスクがあります。車を離れる際には、必ず貴重品を持って行くようにし、車内に置いておかないようにしましょう。
もしやむを得ず貴重品を車内に置く場合は、トランクなど外から見えない場所に入れておくようにしましょう。
筆者の体験談と反省
![ホノルルの夜の街並み](https://alohanote.jp/wp-content/uploads/2024/06/honolulu-night-view-scaled-e1719047723155-1024x642.jpeg)
筆者はワイキキのクヒオ通りから一本入ったシーサイド・アベニューを夜一人で歩いている際、ひったくりに遭遇しました。
その時はイヤホンをしてスマートフォンを操作しながら歩き、さらにバッグを片方の肩に掛けていました。
今振り返ってみれば、非常に無防備でした。後ろから走ってきた男にバッグごと財布などの貴重品を奪われ、警察を呼び捜査を依頼しましたが、取り戻すことはできませんでした。
幸いにもケガはなく、奪われたのは現金20ドル程度とAirpods、家の鍵など。クレジットカードはすぐに停止してもらいました。そこまで大きな損失がなくて良かったですが、注意不足だったことを反省しています。
女性が夜間に一人で歩くことはできるだけ避けるべきですが、やむを得ない場合はまずスマートフォンを操作せず、常に周囲の状況に意識を向けるようにしましょう。また、イヤホンを使用する場合は片耳だけにして、周囲の音が聞こえるように。
日本は平和ボケしていると言われますが、本当にそうだなと感じました。ハワイはアメリカ。常にその意識を忘れないようにして過ごしましょう。
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最後に
今回は、ハワイの治安について詳しく解説し、滞在中に役立つ安全対策をお伝えしました。いかがでしたか?
ハワイの観光エリアは基本的には安全ですが、特定のエリアや時間帯によっては危険な場合があります。
事前に危険なエリアを確認し、深夜や早朝の外出を避けましょう。女性は一人歩きを控えるなどの基本的な対策をすることで、安全に過ごすことができます。
また、日本人は旅行時にブランド品を多く身に着けがちですが、これは犯罪のターゲットになりやすい傾向があります。ブランド品を控えめにし、バッグの持ち方にも注意してリスクを軽減することが大切です。
安全対策を徹底し、ハワイでの素晴らしい思い出を作りましょう!
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