ハワイ・ローカルアーティストのAlohaが詰まったショップ「Sun.daes（サンデイズ）」Randiさんインタビュー

2024-11-15

ハワイの美しい自然と文化にインスパイアされたローカル・ワヒネ（女性）・アーティスト、Randiさんのショップ「Sun.daes（サンデイズ）」。

ワイキキの中心地、インターナショナル・マーケットプレイスの2階、バンヤンツリーの近くにあるこのショップでは、オーナーのRandiさんが手がける手作りのクレイピアスやバッグに加え、オアフ島をはじめマウイ島、カウアイ島、ハワイ島出身の18人（2024年10月時点）のローカル・ワヒネ・アーティストの作品を販売しています。

Randiさんやローカル・ワヒネ・アーティストの情熱とアロハスピリットが込められたアイテムは、お店を訪れる人々を温かい雰囲気で包み込みます。

今回は、そんなSun.daesのオーナーであるハワイ・ワイアナエ出身のRandiさんに、お店を始めたきっかけやハワイアンブランドとしての魅力、そしてSun.daesを際立たせる秘密についてたっぷりお話を伺いました。

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Randiさんが手がけるSun.daesの魅力

Erika：

まずはじめに、Randiさんがファッションの道を歩み始めた経緯について教えてください。

Randiさん：

私のファッションへの情熱は幼い頃から始まりました。お買い物が大好きで、女の子らしいことを何でも楽しんでいました。高校卒業後、「Wet Seal」で初めてリテールの仕事に就き、そこでファッションの世界に本格的に目覚めたんです。当時のマネージャーが私の才能を見抜き、新商品のレイアウト変更を一緒に担当した経験が、ファッションへの道を開いてくれたと思います。

その後、美容師を目指して学校に通っていましたが、母の髪を切っている時に「本当に美容師になりたいの？」と聞かれ、自分には向いていないと気付きました。そこでカリフォルニアに移住し、ビジュアルコミュニケーションのアソシエートディグリーを取得することを決意。こうして私のファッションキャリアが本格的にスタートしたんです。

Erika：

素敵なストーリーですね！ファッションへの情熱は幼少期から育まれていたんですね。そして、ビジュアルコミュニケーションのディグリーも取得し本格的にファッションのキャリアを積んでいったとのことですが、Sun.daesを始めたきっかけは何だったのですか？

Randiさん：

最初は、古着屋で見つけたヴィンテージアイテムをアップサイクルして、ポップアップショップで販売していました。しかし、コロナのパンデミックの影響でポップアップイベントができなくなったため、Instagramで販売を始めることにしたんです。

当時、クレイイヤリング（粘土を使ったイヤリング）がSNSで人気を集めていて、私も時間があったので、材料を取り寄せて作り始めました。創作活動とファッションは元々大好きだったので、自然な流れで始まった感じです。友人に作ったイヤリングを気に入ってもらい、Instagramでも販売を始めました。

当時は「Relove Vintage」という名前で活動していましたが、クレイイヤリングをブランドに加えたいと思い、リブランディングをしたんです。それが今の「Sun.daes」の誕生です！名前は偶然思いついたもので、私は太陽と太陽の下で過ごす日々が大好きなんですが、普通の日曜日（Sunday）というスペルは使いたくなかったので、あえて「sun.daes」という表記にしました（笑）。

Erika：

ブランド立ち上げにはそんな背景があったのですね。コロナ禍で仕事ができなくなったのも、ある意味転機だったのかもしれませんね。sun.daesのスペル、とても気になっていたんですが、Randiさんらしさが出ていて素敵です！

Randiさんはハワイのワイアナエ出身ということですが、ワイアナエでの生活がデザインに影響を与えることはありますか？

Randiさん：

ハワイ、特にワイアナエに住んでいることで、自然と触れ合い、島や文化の美しさからインスピレーションを得ています。ハワイは他のどこにもない特別な場所で、人々、海、山々、そのすべてが息をのむほど美しいです。

ワイアナエ出身であることは、私にとって大きな原動力となっていて、「ワイアナエ出身だからこそ、どんな夢でも達成できるんだ」ということを示したいと思っています。夢や目標があるなら、あきらめずに努力を続ければ、必ずそれにたどり着けるという信念を持っています！

Erika：

自然や文化の美しさを感じながら生きることが、Randiさんのクリエイティブな活動に大きな影響を与えているんですね。Randiさんのコレクションからは、ハワイらしさがたっぷりと伝わってきます。

Randiさん：

ハワイの文化を取り入れているという点で言うと、私たちは製品ごとにその意味や背景を店舗やポップアップイベントで共有することで、ハワイの文化を取り入れています。製品の色使いや質感を通じて、アロハスピリットやハワイの風景の鮮やかさを表現し、人々にそのエネルギーや美しさを感じてもらえるように心がけています。

Erika：

お客さまもハワイのアロハスピリットやエネルギーを受け取り、自然とSun.daesのファンになっているのでしょう。ぜひ、ハンドメイドのアイテム、特にクレイピアスやアクセサリー、バッグを作る過程についても教えていただけますか？

Randiさん：

ピアスの場合、まずカラーパレットを選びます。そこからデスクに広げ、思いついたものを自由に作り始めます。コレクション全体の雰囲気は、選んだカラーパレットによって決まります。

バッグに関しては、私がまず惹かれるプリントを選び、その後、母と一緒にそのプリントに合うスタイルを考えます。最初に作ったのは「エブリシング・トート」で、日常使いに最適な、何でも入るバッグを目指しました。その後、試行錯誤しながら、私たちが気に入ったデザインで他のバッグも作り上げていきました。

Erika：

なるほど。Randiさんのセンスの良さが光りますね！私もSun.daesの温かみのあるこっくりとしたカラーが大好きです。バッグの制作においても、お母様と一緒にスタイルを選ぶなんて、本当に特別ですね！

ところで、地元アーティストとして活動する中で、どのような課題に直面されましたか？また、それをどのように克服してこられたのでしょうか？

Randiさん：

最も大きな課題は、自分に正直であること、そして自分が本当に好きで喜びを感じるものを作り続けることです。特にオアフ島のような小さな島や、ハワイ全体ではインポスター症候群（自分が他人より劣っていると感じること）が本当にリアルに感じられます。他の素晴らしいアーティストがたくさんいて、つい自分を比較してしまうことがあります。

そのような時は、原点に立ち戻り、「自分たちが好きなもの、楽しいと思うものを作り続けてきたんだから、それを続ければいい」と自分に言い聞かせるようにしています。また、友達や家族と過ごしたり、庭のお手入れといった心が喜ぶ活動を行うことも気持ちをリセットする助けになっています。母や夫に話すことも、大きな支えになっていますね。

Erika：

これは、私たちにも同じことが言えそうですね。他人と比較せず、自分の好きなことを続けていくことが何事にも大切だと改めて感じます。また、ストレスを抱えずリラックスして楽しく日々を過ごすことも、心の健康にとって重要ですね。

さて、ハワイにはRandiさんもおっしゃるように多くの素敵なファッションブランドがありますが、そんなファッションコミュニティの中でSun.daesが際立っている理由は何だと思いますか？

Randiさん：

私たちのブランドがハワイの活気あるファッションコミュニティで際立っている理由は、使っている色やスタイルにあると思いますが、ブランドそのものとしての「私たち」も大きな要素です。

ビジネスは人が築くものであり、私たちは常にお客様とのつながりを大切にしています。それはオンラインでも対面でも同じで、コミュニティと自然に築ける関係性が私たちの強みです。また、お客様が友人にブランドを紹介し、その輪が広がっていくことに心から感謝しています。

Erika：

アイテムの魅力もさることながら、Randiさんをはじめとする人そのものの魅力も大きいということですね。お客様とのつながりを大切にし、自然な形で広がっていく関係性は、ブランドの強みですね！

そんな中で、「アロハ」という言葉はRandiさんのブランドにとってどのような意味を持っていますか？

Randiさん：

私たちの製品の色や質感は、ハワイのアロハスピリットや鮮やかな風景を反映していると思います。しかしそれ以上に、sun.daesを身に着けたときにどう感じるかが大切です。私たちは、お客様が自分の一番美しい姿を感じられるようにしたいと考えています。お客様と接する際には、笑顔になり、楽しんで、そして本当に美しいと感じてもらえることがいつも目標です。

Erika：

お客様が最高の自分であると感じられることを目指すというのは、本当に素晴らしいビジョンですね！お客様一人ひとりに寄り添ったアプローチが、Sun.daesの魅力をさらに引き立てていると思います。

Sun.daesには本当に素敵なコレクションばかりですが、その中でも特別な意味を持つお気に入りの作品やコレクションはありますか？

Randiさん：

はい、バッグのコレクションは私にとって特別な意味を持っています。母は祖母から縫い物を学び、私は母からそれを学んでいます。祖母は、母やその姉妹たちのためにプロムドレスを縫うほどの裁縫の腕を持っていました。

今は祖母はもういませんが、彼女が残してくれたものを引き継げることはとても特別です。私たちの店には、祖母の写真を飾り、レイをかけてお客様に彼女を紹介しています。