ハワイで銀行口座開設|留学や移住者必読!おすすめの銀行も紹介
ハワイでの留学や移住の際は、現地で銀行口座を開設する必要があります。現地に銀行口座を持つことで、生活がスムーズになるのはもちろん、他にもさまざまなメリットが。
今回の記事では、ハワイで銀行口座を開設するメリットや開設方法、おすすめの銀行を紹介します。
これから留学や就職、移住などでハワイに住むという方にぜひ読んでほしい内容です!
また、ハワイの場合は日本に居住している旅行者でも銀行口座開設が可能です。日本に住んでいるけれどドルでお金を貯めておきたい、という方もぜひチェックしてみてください。
ハワイで銀行口座を持つメリット
まずは、ハワイで銀行口座を持つメリットをお伝えします!
- 生活がスムーズになる
- 為替の影響を受けずドル建て預金できる
- デビット/クレジットカードを作ることができる
生活がスムーズになる
給与の受け取りはもちろんのこと、生活費の管理が簡単になります。
毎月発生する家賃に加え、電気代や各種料金などは、現地の銀行口座でやりくりすると管理がしやすいでしょう。
また、銀行口座を開設すれば、家賃等を小切手で支払うことができます。小切手を発行するのも面倒なら、自動引き落としを利用すると便利です。
家賃や電気代、各種料金の自動引き落としは、どの銀行も「Online Bill Pay(オンライン・ビル・ペイ)」などのオンライン上で完結するシステムがあります。
通常、オンライン自動引き落としの手数料は無料ですが、銀行や口座のランクによっては3〜5ドルの手数料がかかる場合があるので注意してください。
為替の影響を受けずドル建て預金できる
その都度日本円をドルに換金していたら、為替レートの影響を受けて大損する場合がありますよね。ハワイに銀行口座があれば、為替レートを気にする必要がなくなります。
また、ハワイの銀行口座を持つことで、ドル建て預金が可能になります。現在、円安が進行しているので、円が高い時にドル建てで預金しておくことで、更なる円安に対応することができます。
さらに、アメリカの金利は日本よりも高い傾向にあるので、セービング口座(貯蓄口座)を開設すれば非常にお得です。銀行や口座のランクによって異なりますが、定期預金でおおよそ2〜5%ほど。
デビット/クレジットカードを作ることができる
口座を開設すると、VISAデビットカードやMASTERデビットカードを持つことが可能。
デビットカードは口座に入れた金額分しか使うことはできませんが、カード社会のハワイで重宝します。レストランやショップでのお会計がスムーズに。
ホテルやコンドミニアムの自販機はカードしか受け付けていないことも多いので、そんな時も便利です。
また、現金を持ち歩くのと違い、カードの場合は万が一スリや盗難に遭ってしまっても支払いをストップすることができるので安心です。
そして、ハワイで銀行口座を持つことで、信用度を高めて将来的にクレジットカードを作ることも可能になります。
※ただし、非居住者はクレジットカードを作ることができず、デビットカードのみとなります。
筆者は普段カード払いばかりです。ABCストアの1ドルコーヒーでさえ、カードで払っています。
また、盗難に遭ったこともありますが、大金を持ち歩いていなくて本当に良かったと感じました。すぐにカードを止める手続きをしました。
ハワイの銀行口座種類
アメリカの銀行口座には以下の2種類があり、アメリカ人の多くが両方の口座を持っています。
Checking Account
(チェッキング・アカウント)
日本の普通預金口座のようなもので、日常使いに最適な口座です。heck Book(小切手)の発行が可能。アメリカで一般的に使われる口座で、利子はつきません。
Savings Account
(セイビング・アカウント)
貯蓄のための口座です。高い利子がつくので、長期にわたりお金を預けておくのに適しています。
一方、ATMからの引き出し回数や額、最低預金額の制限があるので注意。アメリカ人はこの2つの口座をうまく利用している印象。
ハワイ在住の日本人はチェッキング・アカウントのみ持つことが多いです。チェッキング・アカウントは、ATM手数料が無料で小切手の発行もできるため生活する上でとても便利。
ハワイで銀行口座を開設する手順
- 事前に電話などで問い合わせる
必須ではありませんが、英語が不安であれば支店で日本人スタッフに対応してもらえるか事前に確認しておくと安心でしょう。 - 支店に来店する
ワイキキにある銀行なら大抵、日本語で対応できるスタッフがいます。(時間帯によってはいない可能性もあり)
不安であれば日本語のできるスタッフに対応してもらうとよいでしょう。 - 必要書類に記入
名前や住所、連絡先、パスポート情報など口座開設に必要な情報を記入します。 - 本人確認書類を提出
パスポートを忘れずに持参しましょう。
ハワイIDやハワイのドライバーライセンスがある方はそれでもOK。
就業する方でSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)がある場合は番号を控えておきましょう。 - 初期入金費用を預ける
開設時に入金する必要があります。
最低$20.00のドル程度あれば大丈夫です。 - 口座開設完了
デビッドカードやATMで利用する4桁の暗証番号を登録します。
小切手を利用するときに利用する直筆サインも登録します。
手続きが完了すれば、デビットカードは1週間程度で自宅に郵送されます。
ハワイ・ワイキキにあるおすすめの銀行
ここからはワイキキにある、おすすめの銀行を紹介します。4つとも短期留学などでハワイに住所のない日本人でも口座開設が可能。
通常アメリカの銀行で口座を開設する場合、「SSN(Social Security Number)」というアメリカの社会保障番号が必要なため、非居住者は口座を開設できません。
しかし、ハワイ州では日本に住所がある非居住者でも口座開設が可能です。非居住者(NRA)プラン新規口座開設のキャンペーンを行なっている銀行もあるほど。
それでは早速みていきましょう。
Central Pacific Bank
(セントラル・パシフィック・バンク)
セントラル・パシフィック・バンクは、オアフ島ホノルルを拠点とするハワイの銀行。2024年2月には、ニューズウィーク誌「全米ベスト・リージョナル・バンク」も受賞しています。
1954年に日系人によって設立されたため、今でも日系人や日本人と強いつながりを持っているのが特徴。日本語版ホームぺージや日本語のコールセンターもあり、日本人の口座開設をサポートする体制が整っています。
複数の日本人スタッフが常駐しており、口座の開設や海外送金/アメリカ国内送金、インターネットバンキングなど、さまざまな銀行サービスを日本語で丁寧にサポートしてくれるので安心。
ワイキキ支店は、ワイキキショッピングプラザ内にありとても便利です。ABCストアにも、セントラルパシフィック専用のATMが設置されていることがあります。
日本語対応支店 | ワイキキ支店(日本人スタッフが常駐) GoogleMAPで見る |
支店 / ATM数 | 支店数:35支店、ATM:78台 |
口座開設に必要な書類 | パスポート、初期入金費用:300~500ドル以上 |
SSN | 不要 |
HP | jp.cpb.bank |
Bank of Hawaii
(バンク・オブ・ハワイ)
バンク・オブ・ハワイは、ハワイ諸島全域に加えて、グアム、サイパンおよびパラオでサービスを展開する地方金融機関。120年以上の歴史を持つ老舗の銀行です。
ワイキキ支店はカラカウア通り沿いロングスドラッグの右隣に位置し、アクセスのしやすさは抜群。
また、ワイキキ支店には日本語を話せるスタッフが常駐しており、日本からの観光客や在住日本人にとって安心して利用できる環境が整っています。銀行手続きに関する難しい相談も日本語で行えるため安心です。
ただし、ウェブサイトには日本語の情報が少ない印象。相談事がある場合などは、ワイキキ支店まで足を運ぶとスムーズでしょう。
日本語対応支店 | ビジネス センター(日本人スタッフが常駐) GoogleMAPで見る |
支店 / ATM数 | 支店数:64支店、ATM:多数 |
口座開設に必要な書類 | パスポート、初期入金費用:口座の種類により25~500ドル |
SSN | 不要 |
HP | boh.com |
First Hawaiian Bank
(ファースト・ハワイアン・バンク)
ファースト・ハワイアン・バンクは、1858年に設立されたハワイ最古の銀行です。その長い歴史と堅実な経営により、地域社会からも高い信頼を得ており、ハワイ州トップの信用度を誇るとも言われています。
日本語対応にも力を入れており、日本語のホームページも充実。オンラインでの情報提供が豊富で、サービス内容や手続きに関する詳細を日本語で確認することができます。
また、多くの支店で日本語対応が可能なスタッフが常駐しており、日本人顧客に対しても丁寧なサポートを提供しているので安心です。
ワイキキ支店は、ワイキキの中心地カラカウア通りにあるロングスドラッグの横(ルワーズストリート側)に位置し、アクセスがよく便利。
日本語対応支店 | ワイキキ支店、力ピオラニ支店、ダウンタウン本店(時間帯により対応可能なスタッフが不在の場合あり) GoogleMAPで見る |
支店 / ATM数 | 支店数:57支店、ATM:多数 |
口座開設に必要な書類 | パスポート、現住所を確認できるもの(運転免許証や公共料金等の請求書など) 初期入金費用:100ドル~ |
SSN | 不要 |
HP | fhb.com/jp/personal |
American Savings Bank
(アメリカン・セービング・バンク)
アメリカン・セービング・バンクはハワイ州第三位の銀行です。口座開設時の初期入金費用が最も低いため、手軽に始められるのが大きな魅力。
アメリカン・セービング・バンクには日本語版のホームページがないため、少し不便かもしれません。ウェブサイトを利用する際には、翻訳機能を使って確認してみてください。
店舗に関して、クヒオ通りのスタバの横にあったワイキキ支店は2022年で閉店になってしまったのですが、ATMは同じ場所にあり利用が可能です。
ワイキキから一番近い店舗は、カピオラニ通りにあるアラモアナ支店。日本語を話せるスタッフがいることがありますが常駐ではないようです。英語が不安な場合は、窓口で日本語対応のスタッフをお願いできるかどうか確認すると良いでしょう。
日本語対応支店 | アラモアナ支店(時間帯により日本語対応可能なスタッフが不在の場合あり) GoogleMAPで見る |
支店 / ATM数 | 支店数:42支店、ATM:多数 |
口座開設に必要な書類 | パスポート、現住所を確認できるもの、初期入金費用:20ドル~ |
SSN | 個人アカウントの場合は不要 ビジネスアカウントの場合は必要 |
HP | asbhawaii.com |
筆者はAmerican Savings Bankを使っています。
スマホアプリで、いつでも簡単に残高確認や取引ができてとても便利。アプリからメッセージを送って問い合わせもできます。オンラインバンキングの充実度が高いです。
日本人スタッフが常駐していて、日本語のサポートが最も充実しているのは Central Pacific Bank とBank of Hawaii。
ハワイの銀行を利用する際の注意点
銀行口座を開設した後、うっかりしていると手数料がかかってしまうことがあります。注意しておきたい手数料は次の4つがあります。
口座維持手数料
一定期間口座の取引がないと休眠口座となり、口座維持手数料がかかります。休眠口座になる期間としては、1年が一般的。
休眠口座になると、毎月一定の口座維持手数料(毎月5〜10ドルほど)が自動で引かれるようになります。1年のうち1回はカードで支払いをしましょう。アメリカ国内外問わず、取引が1件でもあれば休眠口座になりません。
海外送金手数料
日本⇄ハワイ銀行間の資金移動には、高額な送金手数料と為替手数料がかかります。
日本からの海外送金は、送金手数料だけで5,000円以上かかることも。さらに、銀行が使用する為替レート自体にも「為替手数料」と呼ばれる手数料が含まれています。
ハワイから日本へ送金する場合も、同じように高額な送金手数料と為替手数料がかかります。一般的な海外送金費用は45ドル~80ドルと高額。日本の銀行側で受け取る際にも1,500円程度の受取手数料がかかることがあります。
Wise
Wise(ワイズ)は、実際の為替レートと格安の手数料で海外へ送金できるサービスで、本人確認を含む送金手続きは全てオンラインで完結し、お得な為替レートで送金が可能です。
使い方も簡単で楽ちん。なんと手数料は送金金額の1%以下!ぜひ一度、Wiseの送金シミュレーションで、銀行に比べていくら節約できるか確認してみましょう。
ATM手数料
口座を開設したら、キャッシュカードを使ってATMから現金を引き出すことができます。自分の利用している銀行のATMを使う場合、手数料はいつでも無料。
ただし、他の銀行のATMを使う場合は1〜5ドルの手数料が発生します。
利用明細書手数料
毎月の利用明細を紙で郵送してもらうと、その都度5ドルの手数料がかかります。
また、住所変更を忘れ、明細が本人に届かず銀行に返却されるとリターンメールフィーが5ドルかかります。明細はあらかじめ、オンラインで受け取るweb明細書に設定しておくとよいでしょう。
最後に
今回は、ハワイで銀行口座を開設するメリットや開設方法、おすすめの銀行を紹介してきました。
ハワイでの新生活をスタートする際には、現地での銀行口座開設がマストです。
ハワイにおいて銀行口座開設の手続きはそこまで煩雑ではなく、ワイキキにある支店なら日本語も対応していることがほとんど。そこまでナーバスになる必要もありません!
留学や移住を成功させるために、今回の記事をぜひ参考にしてください!