ハワイアンフードの伝統料理とは?ユニークな10選を紹介
ハワイ料理といえば、ロコモコやガーリックシュリンプなどを思い浮かべるかもしれません。
しかし、それらはさまざまな文化が融合した現代のハワイアンフードであって、ハワイの「伝統料理」ではないんですね。
実はハワイの伝統料理は、もっとヘルシーで素朴なものが多いんです。
今回の記事では、そんなハワイの伝統料理を10選をご紹介します。
現代ハワイアンフードしか食べたことがないという方は、ぜひ次回のハワイ旅行でハワイの伝統料理にトライしてはいかがですか?
それでは早速みていきましょう!
ハワイの伝統料理とは
まずはハワイの伝統料理とは一体どんなものなのか、少しだけ説明します。
上の写真のようにハワイの伝統料理は、現代のハワイアンフードとは一味違います。ハワイの伝統料理は素朴&ヘルシーで滋養あり。
その特徴は・・・
- 素材の味を生かしたフードで、日本人の味覚にも合うものが多い
- 伝統的な素材、調理法に加え、移民時代以降に発展した料理もある
生魚を使ったポケ、肉や魚をタロの葉(ルアウ)で包み蒸し焼きにしたラウラウなど、日本人の味覚に合う素材の味を生かした素朴な料理が多いのが特徴です。
ハワイアン伝統料理は地元のレストランや、ホテルなどで開催されるルアウ(ハワイ式宴会)で味わえるほか、スーパーマーケットや鮮魚店で買うことも可能。
ここからは、特に有名なハワイの伝統料理10個を紹介していきます。美味しいデザートもあり!
ポイ
ハワイを代表するフードとして、あの紫色をした「タロイモ」なら知っているという方も多いのでは?タロイモでてきた紫色をしたクリームは、ハワイのスイーツなどによく使われていますよね。
タロイモの根を蒸してすりつぶしペースト状にしたもので、古代からハワイアンの主食だったのが「ポイ」。
味は淡白なので、白米と同様に塩辛いものと一緒に食べるのが一般的です。塩気のあるカルーアピッグや、酸味のあるロミサーモンとの相性も抜群!
お店によって味に違いがあるので、お気にりのお店を見つけるのも楽しいです。
カルア・ピッグ
次は、蒸し焼きにした豚肉「カルア・ピッグ」。
ハワイアン伝統料理の王道で、古代ハワイでは豚を丸ごとバナナの葉で包み、“イム”と呼ばれる地下の土窯で長時間蒸し焼きにして作られていました。
豚肉は塩気があるので、チリウォーターをかけたり、周りのバナナの葉やロミサーモン、ポイと一緒に食べるのがおすすめ。
現代のハワイでは、家族が集まるお祝いなどの場で、メインディッシュとして振る舞われることが多いです。
ポケ
次はおなじみの「ポケ」。ハワイ旅行したら必ず一度は食べる方も多いのでは?
ポケはハワイ語で「一口サイズ」の意味。
マグロやサーモンなどの生魚をさいころ型に切り、ハワイアンソルトや海藻などで和え、醤油や生姜、チリペッパー、ごま油などもミックスします。
他にも様々な味付け、バリエーションがあってどれにしようか迷ってしまうほど。ワイキキ周辺はもちろん、ポケを食べられるお店が至る所にあるのでぜひお気にりを見つけてみてください。
ラウラウ
「ラウラウ」はあまり馴染みがないかもしれません。
ラウラウは、滋養豊かなタロイモの葉で豚肉や魚を包み、さらにティーリーフの葉で包んで蒸し焼きにしたもの。ティーリーフ以外は全て食べられますよ。
初めてラウラウを食べると、ティーリーフの葉の独特な風味がちょっと苦手かもと感じてしまうかも。しかし、二度、三度と食べるとだんだん美味しく感じられるようになるので不思議です。
塩気のきいた肉や魚と、柔らかく蒸されたリーフの独特な味わいの組み合わせは癖になるおいしさ。
ロミサーモン
新鮮な魚類が美味しいハワイですが、「ロミサーモン」もそのひとつ。
「ロミ」はハワイ語で「揉む」という意味で、塩漬けのサーモンを生のまま細かく切り、トマトや玉ねぎの角切りと揉み込むようにして混ぜたサラダのような料理です。
あっさりしていて、塩味と酸味がカルーアピッグやポイと相性抜群!
どんなメインディッシュにも合わせやすいのでサイドディッシュとして楽しめます。
チキン・ルアウ
「チキン・ルアウ」は、ココナッツミルクとタロイモの葉(ハワイ語で「ルアウ」)をとろ火でシチュー状に煮込み、チキンを加えたもの。
見た目が緑なのでちょっと抵抗があるかもしれませんが、そのお味は美味。ココナッツミルクが効いてとってもまろやかなんです。
栄養満点のタロイモの葉でヘルシーになれそうですね。
チキンの代わりに、イカを使ったスクイッド・ルアウもロコに人気!
チキン・ロングライス
「チキン・ロングライス」は、春雨をチキンと一緒に煮込んだもの。
塩で味付けされ、生姜と青ネギの風味が効いていて汁気たっぷり。
世界中から移民を受け入れてきたハワイは、さまざまな国の食文化に影響を受けましたが、このチキン・ロングライスは日系移民がルーツだと言われています。
日本人にとってとても馴染みやすい優しいお味なので、納得ですね。
ピピ・カウラ
「ピピ・カウラ」は、塩やチリペッパーで味付けした牛肉を乾燥させたハワイ式ビーフジャーキー。
ピピとはハワイ語で「牛肉」、カウラは「紐」という意味。
ハワイのカウボーイが、塩漬けした牛肉を紐状に切って天日干しで作っていたのがルーツとされています。
干すと味が凝縮すると言われますが、まさにギュッと風味が閉じ込められたステーキのよう。歯ごたえもよく病みつきになります。
ハウピア
「ハウピア」はココナッツクリームを澱粉で固め、蒸したハワイ風プリン。名前も可愛いですね。
食感は、ココナッツプリンとココナッツゼリーの中間でプルプル。
甘すぎず、塩気の多いハワイアンフードを食べた後の口直しにピッタリです。ココナッツの香りはほんのり香るくらいで、強すぎるということがなくココナッツがちょっと苦手という方も楽しめます。
クロロ
「クロロ」は、タロイモを蒸してつぶし、ココナッツミルクを混ぜ、サトウキビが原料のブラウンシュガーで味付けしたデザート。
見た目はお菓子なの??という印象ですが、タロイモとサトウキビのコクのある自然な甘みにココナッツミルクがほんのりと香って、絶妙な風味。
羊羹に近い食感で日本人にも好まれるお菓子です。
最後に
今回は、ハワイの伝統料理10選を紹介してきました。
タロイモやルウア(タロイモの葉)、ココナッツなどハワイで収穫される食材がさまざまな形で使われているんですね。ハワイ語の名前も面白い。
ハワイの伝統料理は好き嫌いが分かれるのですが、いずれにせよハワイの文化体験として一度は味わってみてほしいです!ハワイを訪れた際は、気になったフードをぜひ試してみてください。
ちなみに、今回紹介したハワイアンフードは、ローカルレストランのほか、ホテルなどで開催されているハワイの伝統エンターテイメント「ルアウショー」で味わうことができますよ。